日本のプロ野球とメジャーリーグ 娯楽性の違い

グローブとマスク

メジャーリーグは2017年のシーズンから、敬遠フォアボールの申告制ルールが適用されています。監督が球審に「このバッターを敬遠します」と告げれば、ピッチャーは意図したボールを4球投げなくても、バッターは自動的に1塁へ歩くというルールです。

日本のプロ野球もそれに追随するかのように2018年からこのルールが導入されますが、日本では否定的な意見が多いようです。それはプロ野球をエンターテイメントと表現するファンが多いように、日本では敬遠のボールを無理やり打ってヒットにしたり、敬遠球が暴投になって試合が動くプレーも野球の一部だと捉える方が大多数だからです。

それに対しメジャーリーグはナショナル・パスタイム、つまり国民的娯楽と呼ばれています。メジャーリーグのファンは、ナショナル・パスタイムを現実を見る娯楽と考えている傾向があります。つまり、それは目指すべき結末は勝利とはっきりしているということです。メジャーリーガーも観客に提供するのは物語ではなく、今その場で起きる現実だと捉え、勝利だけを追い求めてプレーしています。そこがファンサービスを積極的に行う球団が増えている日本のプロ野球との大きな違いだと言えるでしょう。

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